食後に眠くなるのはどうして?理由と対策を徹底解説! 

ホルモン免疫栄養学です。


  • 食後に眠たくなる理由が知りたい
  • 食後眠くならないようにしたい
  • 眠気に対する対処法が知りたい




そんなお悩みはありませんか?

ご飯を食べると眠くなる・・・




その理由は様々ありますが、生活習慣や食習慣にそのヒントが隠されている場合があります。




この記事では・・・

・食後に眠くなる理由

・食後の眠気に対する正しい対処法

・眠くなりにくいために日頃から気を付けるべきポイント


について詳しくご紹介します。



この記事を読むメリット

食後に眠たくなる理由がわかる

・食後眠たくなった時の対策がわかる

日頃から気を付けるべきポイントがわかる


この記事は5分ほどで読めます。



きっとあなたのお悩み解決に役立つと思いますので、ぜひ最後まで読んでみてください!



※この記事はホルモン免疫栄養学が監修しています。



1.食後に眠たくなる理由

a. 消化


食後は食べたものを体内に取り込み、エネルギーに作り変えるためにたくさんのエネルギーが必要となります。



食べたものはそのままの状態では体内に吸収することはできません。
消化することによって、食べたものを吸収しやすい形に分解していく必要があります。




この消化〜吸収の過程の中で、たくさんのエネルギーを消費します。


~消化にはたくさんのエネルギーが必要~



そのため、消化管へたくさんのエネルギーを供給するために、副交感神経にスイッチが入り、血流が胃腸に集中します。
このため、脳への酸素供給が減少し、眠気が生じる可能性があります。



したがって、食後や消化が進行中の場合、眠気を感じやすくなります。


~食べたら眠くなるのは自然な流れ~




b. 血糖値


食事の内容も眠気に影響を与えます。



糖質を多く含む食事は、急激な血糖値の上昇と下降を引き起こします。
食後2〜3時間に眠気をよく感じる方は、低血糖状態に陥ってしまっている可能性が考えられます。

血糖値とは?

血液中を流れる糖の濃度こと

正常値:空腹時で70~110mg/dl

食後は血糖値が上昇し、2~3時間ほどで食事前の濃度に戻る


血糖値が上記の基準値を下回った状態のことを「低血糖」といいます。



糖は脳にとって重要なエネルギー源なので、低血糖状態は脳が栄養不足になっている状態です。



そうなっていきますと、脳の働きも十分に果たせずに、眠たくなる場合もあります。


糖は脳にとって一番のエネルギー源!

脳はたくさんの「糖」を必要とする臓器です。
血糖値がうまくコントロールできなかったり、過度な糖質制限をすると、

脳はエネルギー不足となり、脳の指令の元、「糖が欲しくなる」ようになります。



c. 食事の量と質


大量の食事を摂ると、消化に時間がかかり、眠く感じることがあります。
特に糖質の割合が多い食事は、血糖値の乱高下に繋がり、低血糖による眠気につながる可能性もあるので注意が必要です。



また、脂質は3大栄養素の中でもとくに消化に時間のかかる栄養素です。
油物の割合が多いと、消化管の負担が増え消化に時間がかかり、眠気につながる可能性もあります。



これらは一般的な傾向であり、すべての人に当てはまるわけではありません。個々の体質や健康状態、摂取した食事の内容によっても異なります。

d. セロトニンの分泌


食事によってセロトニンという幸福感をもたらす神経伝達物質が増加します。




食事に含まれるトリプトファンというアミノ酸は、セロトニンと呼ばれる神経伝達物質の前駆体となります。
そのため、食事でトリプトファンを摂るとセロトニンが増加し、リラックスや眠気を引き起こす可能性があります。



2.眠たくなってしまった時の対策


a. 水分補給


眠たさを感じた場合、まずは水を飲むことが大切です。
水分補給は体を覚醒させ、注意力を向上させます。


b. 軽めの運動


眠気を払拭するために、軽めの運動やストレッチを行うことが有効的です。
体を動かすことで血行が良くなり、脳に血流もめぐって覚醒しやすくなります。


c. 空気を換気する


屋内ですと、空調を使用する季節では換気がおろそかになりがちで、酸素濃度が低下した環境になっている場合もあります。



換気を施すか、外で太陽の光を浴び、深呼吸を行い新鮮な空気を取り込むことでリフレッシュできます。


d. 音楽や会話を行う


外からの刺激が入ることで眠気を感じにくくなることもあります。
適度の刺激を入れることも眠気対策に有効的です。

e. 短時間の仮眠


眠たさがひどい場合、15〜20分の短い仮眠をとることが有効です。
短時間であれば脳がリフレッシュできます。
どうしても眠い時は、仮眠をとることもお勧めです。


3.日頃からできる食後に眠くならない習慣



自然の流れで、どうしても食後は眠くなりがちです。
そんな中でも食後に眠たくならないようにするためのコツをいくつか紹介いたします。

a. 十分な水分摂取


食事後に水分を摂ることで、消化を助け、体を覚醒させることができます。
食後にコーヒーや紅茶を摂る方も多いと思いますが、カフェインは摂りすぎに注意が必要な成分です。



カフェインによる覚醒作用に体が慣れていきますと、カフェインに頼らないと集中力が保てない体質になってしまう可能性もあります。

お水やノンカフェインの飲み物でも効果はありますので、どうしてもの時に活用し、カフェインに頼りすぎない習慣にしていきましょう。


b. 適切な運動


食後に軽い散歩やストレッチを行うと、血流が促進され、消化が助けられます。



デスクワークが多い方などは、休憩時間を利用して少し体を動かすことを意識してみるのもよいでしょう。

c. 軽めの食事


食後の眠気を防ぐために、重い食事を避け、軽めの食事を選びましょう。
上記で説明しました、糖質や脂質は摂りすぎないように注意しましょう。

外食の多い方や男性の方は、丼ものや麺類など糖と脂質の割合が多い食習慣になっている場合が多いので、眠たくなることが多い方は食べるものを見直してみるのもおすすめです。


食事量が多くなると当然糖質や脂質の量も増えてきますし、消化管への負担も多くなってしまいます。
お腹いっぱいにせず、腹八分を意識して食べるようにしましょう。

d. 質の高い睡眠


日頃の睡眠習慣を見直すことも必要です。



睡眠時間がきちんと確保できているのか?夜更しはしていないのか?
睡眠サイクルがうまくできていないことで日中の眠気や食後の眠気を助長してしまっている可能性も考えられるので、適切な睡眠サイクルができているか見直してみましょう。




4.ホルモン免疫栄養学的な食後眠くならないポイント

ホルモン免疫栄養学とは
「体質改善」を目的とした栄養学

美容の現場で培った実績と生化学、栄養学的なメソッドを組み合わせて考えられた学問

上記でもありましたが、食習慣や生活習慣を見直すことによって、「血糖値のコントロール」を上手に行うことがポイントになります。


サーカディアンリズムの乱れや、低血糖などを頻繁に起こしてしまうと、食後の眠気を助長しやすくなってしまいます。



また、自律神経のバランスやホルモンバランスの乱れにもつながり、眠気だけにとどまらず、様々な体の不調にもつながる可能性があります。
食後眠たくなるのは、体の基本的な反応ではありますが、
食後によく眠気を感じる、強く感じる、日常生活に支障をきたす、という方は、体からの「SOS」かもしれません。





ホルモン免疫栄養学では、「美膳食」という食事療法を推奨しております。



美膳食は血糖値のコントロールの面においても優れた食事方法です。



この食事を習慣的に行うことで、睡眠の質や食後の眠気対策のベースづくりにつなげることができますので、ぜひ参考にしてみてください。




5.まとめ

食後眠たくなるのは・・・

・体の自然な反応

・食事の摂り方によって眠気の感じ方は変わる

・カフェインなどに頼りすぎないほうが良い

・眠気対策のカギは普段の食習慣



食後眠たくなるという方は、できることから実践してみて、食後もシャキッとできる生活につなげてください!