美膳食とは?~ホルモン免疫栄養学が提唱する栄養療法~

ホルモン免疫栄養学です。

私たちは生きるために食事をして栄養素を摂取していきます。

そして、食べたものがエネルギーとなったり、身体の一部になっていきます。

~今のあなたの体は、今までに食べたもので構成されている~



つまり、食事内容は自分自身を映しているといっても過言ではありません。

それだけ食事というものは私たちの美容や健康の土台となるものになります。

We are what we eat ~私たちは食べたものでできている~



ホルモン免疫栄養学は体質改善のための栄養学です

ホルモン免疫栄養学とは
「体質改善」を目的とした美容の現場で培った実績と生化学、栄養学的なメソッドを組み合わせて考えられた学問



身体を作る食事はとても重要だと考えています。



そんなホルモン免疫栄養学が提唱する食事が「美膳食」です。



美膳食はホルモン免疫栄養学が提唱する栄養食事療法


では、美膳食とはどんな食事なのでしょうか?

詳しく紐解いていきたいと思います。


※この記事はホルモン免疫栄養学が監修しています



1.美膳食とは?

美膳食


美膳食とは、「ホルモン免疫栄養学が提唱する食事」です。


ホルモン免疫栄養学では、生活習慣病などがまだ現代よりも少なかった時代(1960年~70年代)の食事をベースに、現代版にアップデートして、美容と健康の維持増進にとって必要な栄養素をバランスよく摂れる食事として、「美膳食」を提唱しています。

何か特別なものを食べるわけではなく、いわゆる古き良き「和食」の文化を守りつつ、料理をほとんどしたことがない方でも手軽に簡単に作ることができる食事ということも、「美膳食」の特徴の一つになります!

2.美膳食の中身

a. 主食



美膳食では、白米もしくは玄米を主食として推奨します。



小麦は品種改良されすぎている点や、小麦粉として粉末状に精製されているため、血糖値が上がりやすいといった点から推奨していません。

同じ理由で、米粉もNGとなります。



白米か玄米かは玄米にメリットもデメリットもあるため、どちらでも構いませんが、注意点をまとめておきます。

玄米の特徴

・ビタミン、ミネラルが豊富

・消化管に負担が少しかかる

・農薬汚染されていないものを選ぶ必要がある


b. 主菜

主菜は大豆製品もしくは魚を選ぶようにします。

大豆製品

豆腐は絹ごし、木綿どちらでも構いませんが、使用されている「凝固剤」に注意が必要です。

凝固剤によっては、豆腐のたんぱく質含有量が少なくなっている場合がありますので、「にがり(塩化マグネシウム)」を使用しているものを選ぶようにします。



美膳食とは?~ホルモン免疫栄養学が提唱する栄養療法~



他の注意点として消泡剤(レシチン)不使用のものを選ぶようにしてください。


豆腐以外ですと、「納豆」が使いやすいと思います。

納豆を選ぶ際の注意点

・有機国産大豆を選ぶ

・たれはできるだけ無添加のもの


有機と書かれていても、輸入品の場合「防腐剤」などが添加されている場合があるためです。

大粒、小粒、ひきわりは好みで選んで問題ありません。

お魚を選ぶときには4つのポイントを抑えていただきます

「まな板サイズまでの魚を選ぶ」



大型魚は水中の汚染物質などの生物濃縮が起こっている可能性が高くなっている危険性もあります

身体にとって不要な物をなるべく取り入れたくありませんので、大型のお魚も控えるようにしましょう

「青魚を選ぶ」



青背のお魚は鉄分オメガ3系の脂肪酸を多く含んでいます

鉄分補給も、赤みのお肉より油の質や他の栄養素とのバランスなどを踏まえると、習慣的にはお魚を取り入れる方が身体には良いのです

「天然の魚を選ぶ」

魚の油はオメガ3系の油(DHA、EPA)です

これは海藻や植物プランクトンやそれらを食べる小魚が由来になっています



養殖の場合、大豆油かすなどの植物性飼料や動物の肉粉や骨粉などを混ぜた動物性飼料を与える場合も多く、これらで育った魚は魚でありながらオメガ6系の多い魚となり

「焼き魚又はお刺身で」



DHAは残念ながらダメになってしまいますがEPAは比較的熱に強く調理後も少し残ります EPAは体内でDHAに変換されますので、焼き魚でも大丈夫です

 美膳食では「焼き魚もしくはお刺身」で食べて頂きます



ホルモン免疫栄養学がおすすめするお魚

・さば

・さんま

・いわし

・あじ

・しらすなど


青魚が苦手な方は、鮭、さわら、タラなどは比較的手に入りやすく、油のバランスもよいので、この辺りのお魚を選ぶようにしていただければと思います。

c. 味噌汁



食事改善において最も重要と考えるのは「お味噌汁を飲む習慣」です。



お味噌汁は、習慣的に摂りたいけど摂りずらい、「海草類」「きのこ類」を取り入れやすく、基本的にどんなお野菜でも合いますので、冷蔵庫の残り物を入れたり「食卓のマルチビタミン」として活躍したりと、食卓の救世主としても大活躍してくれるメニューです。



お味噌汁を最大限生かしていただくために、具材を選ぶコツを紹介します。



具の選び方

全部で5品目以上目指す

1、2品は「根菜」

 (大根、人参、蓮根、ゴボウ、かぶなど)

キノコ類

 しいたけ、しめじ、まいたけ、なめこなど

海藻

 カットわかめが便利

 他あおさ、のり、もずく、めかぶなども

 ※昆布はヨードが多いのでお出汁程度まで

見栄えもきれいに葉物野菜

 白菜、キャベツ、小松菜、ほうれんそうなど

少しなら可(糖質多いので)

 いも類 (サツマイモ、ジャガイモ、サトイモなど)

 カボチャ

 とうもろこし


また、塩分が気になる・・・という方も多いと思いますので、減塩のコツも一緒にお伝えします。

減塩のコツ

「味噌汁=具を食べるおかず」

  お椀一杯になるくらいもりもり具材

汁は少なめ

  具が増えると汁が減り、減塩しやすい


お野菜たっぷり

   カリウムによる余分な塩分の排泄促進


これらの注意点を踏まえながら、「海草キノコ入り具沢山味噌汁」を医師s記して作ってみてください。

d. 副菜を選ぶ


副菜は主菜、お味噌汁で補いきれない栄養素やより強化したい栄養素を摂る1品です

おすすめ食材をまとめていますので、参照していただきながら活用してみてください



タンパク質が欲しい!

・納豆

・豆腐

・しらすなど

疲れやすい(鉄、亜鉛、葉酸など)

・ひじき

・わかめ

・ほうれんそう

・小松菜

美肌作り(抗酸化ビタミン)

・トマト

・人参

ストレス(パントテン酸、ビタミンC)

・しめじ

・えのき

・なめこ

消化管に不安(食物繊維、食物酵素)

・大根

・なめこ

e. 生キャベツ



もう一つ美膳食で忘れてはならないものが「生キャベツ」です。



キャベツには美容にも健康にもうれしいことがたくさんあります!

生キャベツのいいところ

・食物酵素

 消化酵素の働きを助けてくれます

・栄養素の損失が少ない

 ※水さらしはさっと

 ビタミンCやキャベジンは水溶性

・食物繊維 短鎖脂肪酸が大腸の栄養に

・オメガ3脂肪酸(40℃で酸化)

・スルフォラファン(抗酸化、解毒)



アブラナ科のお野菜には、白菜やブロッコリーなどが上げられますが、ホルモン免疫栄養学では、「キャベツ」を中心に、生で摂取して頂きたくのが望ましいです。

食事指導をする上で20年間様々な野菜を試した結果、キャベツが一番うまくいく野菜だったという実績もあるため、是非もりもり食べてください!

目標量は「一日で両手に2杯分」です!

3.美膳食まとめ

美膳食
美膳食は

・いわゆる古き良き「和食」を現代版にアップデートした栄養食事療法

・決まったものを食べるのではなく、食品の正しい選び方が詰まった食習慣

・単体ではなく、美膳食を習慣化することが、美容と健康のベースである自分自身を作り上げる


この記事を参考にしていただき、是非素敵な体のベースづくりを行い、美容と健康の維持増進に生かしてくださいね♪