ホルモン免疫栄養学です。
突然ですが
- 疲れやすい
- 風邪をひきやすい
- むくみやすい
- 動悸がする
- 髪が抜けやすい
このような症状を感じることはありませんか?
これらの症状は、「貧血」が原因となっている可能性が高い!?
貧血と聞くと
「めまい」「立ちくらみ」などのイメージがあるかと思いますが、実は美容や健康を脅かす怖い状態になってしまっているのです。
日本は「貧血大国」と呼ばれるほど、貧血で悩まれている方が多いとされている

貧血の主な原因である「鉄欠乏」に対して、先進国では様々な予防対策がおこなわれているのに、日本ではほとんど対策が行われていないのが現状。
「貧血大国・日本」 著書:山本佳奈より
そのため、日本人は「貧血」になってしまっている方が非常に多くなっています。
もはや貧血は日本の「国民病」とも言える状況
そんな中、ホルモン免疫栄養学では「隠れ貧血」と呼ばれる、臨床検査では現れない潜在的な貧血が、美容と健康を脅かす存在になっていると考えています。
美容のお悩みでよくある
- しみ
- くすみ
- しわ
- たるみ
- 太る
上記のお悩みはもちろん、これ以外のお悩みも実は「隠れ貧血」が原因となっている可能性があるのです。
では隠れ貧血とはいったいどのようなものなのか?解説していきたいと思います!
※この記事はホルモン免疫栄養学が監修しています
1.貧血と隠れ貧血

a. 貧血とは?
貧血とは簡単に言うと、血が薄い状態
血液は、「生きるために必要な栄養素や酸素を運ぶ道路」の役割を果たしています。
貧血で血が薄くなったり、ドロドロ血で流れが悪くなってしまうと、道路整備がきちんとできていない状態となり、栄養も酸素も上手く運ぶことができません。
貧血の多い日本人は、「生きづらい」民族かもしれない
b. 隠れ貧血とは?
貧血というと「めまい」「立ちくらみ」「血色が悪い」といったイメージがあるかと思いますが、実は太っていても、血液検査で診断されていなくても、慢性的に「血液の材料」が不足してしまうと、美容的にも健康的にも様々なお悩みにつながりやすくなります。
この状態のことを私たちは「隠れ貧血」と呼んだりしています。
鉄分不足で丈夫なタンパク質が形成できず、爪が割れやすくなったり、スプーンネイルになったりしますよね?
亜鉛は細胞分裂にかかわる栄養素なので、亜鉛不足によって舌の味蕾細胞が上手く作り替えられず、味覚障害が生じたりする場合もあります。
生きるために必要な血液の材料が不足してしまうと、
美容や健康にとって必要な栄養素も上手く供給できずに、様々なお悩みにつながってしまう
では、血液に必要な栄養素とはどのようなものがあるのでしょうか?
2.血液に必要な栄養素

血液の中で重要な役割を担っているのは「赤血球」という細胞です。
赤血球は酸素を運搬する役割を持ちます。
血液検査では赤血球が正常な大きさであるか、適正な濃度で存在しているかなどが調べられます。
a. 赤血球の材料
赤血球はたんぱく質と鉄が材料として必要となります。
貧血の主な原因として「鉄不足」は有名ですよね。
鉄が不足してしまうと、赤血球の材料が不足して、上手く酸素が運べなくなってしまいます。
また、鉄と同時に「タンパク質」も不足してはいけません。
赤血球は細胞の一つですので、骨格となるたんぱく質も一緒に摂るように心がけましょう。
b. 鉄の役割

鉄は美容や健康に対しても重要な栄養素です。
- 筋肉の材料
- コラーゲンの材料
- 粘膜の材料
- 酵素の働き
- 免疫細胞の働き
- デトックス
- 神経伝達
など様々な場面において必要なミネラルです。
鉄がないと
- 筋肉の材料 → 筋肉が作れない
- コラーゲンの材料 → お肌や血管がもろくなる
- 粘膜の材料 → 胃もたれや下痢が起こりやすくなる
- 酵素の働き → 代謝が落ちる
- 免疫細胞の働き → 免疫力低下
- デトックス → 有害物質が排泄できない
- 神経伝達 → ホルモンバランスが乱れる
など様々な美容や健康のお悩みにつながりやすくなります。
また、赤血球の材料は、たんぱく質と鉄でしたが、材料があるだけでは赤血球は作れません。
材料を組み立てて合成することが必要となります。
c. 赤血球の合成に必要な栄養素

- 鉄
- 亜鉛
- 銅
- 葉酸
- ビタミンB12
これらの栄養素が不足してしまっては、材料があっても赤血球は上手く作れません。
「鉄」だけ気を付けるのではなく、赤血球の材料や組み立ててくれる栄養素など、全てをきちんと摂ることが大切
血液の材料を意識することが、美容と健康を維持するベースづくりとして必要
3.なぜ貧血や隠れ貧血がこんなに増えているのか??

貧血、隠れ貧血が増えている背景には様々に要因が隠れています。
a. 食環境の変化

現代人の食習慣は乱れており、飽食の時代においても「栄養不足」となっている方が多くいます。
インスタント食品や食の欧米化などによって、ビタミンやミネラルが不足してしまっている方が増えてしまっています。
特に添加物の多い加工食品は、習慣的に摂るとビタミンやミネラルの吸収を邪魔してしまう場合があります。
b. 無理なダイエット

情報社会となった現代において、様々なダイエット方法が蔓延しています。
ダイエットのやり方を間違えてしまうと、貧血や隠れ貧血につながるだけでなく、「痩せるために必要な栄養素」が不足してしまい、結果、「リバウンドしやすい体質」に繋がってしまいます。
c. 失血
激しい運動をすると、赤血球が壊れやすく貧血のリスクも増えます。
特に「飛んだり跳ねたりするスポーツ」は着地の衝撃で起こりやすいので注意が必要です。
女性は経血があると習慣的に失血 → 血液の材料はたくさん必要
近年では男性でも貧血の方が増えています。
胃腸炎や痔、歯茎の出血などは少量かもしれませんが、日々出血を重ねてしまうと貧血のリスクは増えていきます。
d. 血液の必要量が増える

女性は妊娠期になると、「自分の分+胎児の分の血液」を作らなければいけません。
胎児はお母さんの血液からでしか栄養を得ることができませんので、「お母さんの食事がダイレクトに赤ちゃんへ影響します」
また、お母さんの母乳は血液でできていますので、母乳の質を高めるためには、お母さんの血液の状態を良くしなければいけませんし、貧血のお母さんからの母乳では栄養不足につながってしまう可能性もあります。
成長期の子供は、成長分の血液も必要となります。
筋肉も骨もどんどん成長していきますので、栄養不足になると成長に体が追い付かなくなってしまう場合もあります。
こう見ていきますと、
女性はライフステージごとに血液の必要量がふえる事が多い
美容を維持するためには血液に必要な栄養素が不足しないように気を付けなければいけない
血液検査の結果を見て安心できないのが、隠れ貧血の本当に怖いところなのです。
4.対策
では、具体的にどのような対策をすればいいのか見ていきましょう。
a. 食習慣を意識する
鉄は日々の食事からコツコツとり続けないと不足してしまいます。
鉄の吸収率
動物性食品に含まれるヘム鉄で約20~25%
植物性食品の非ヘム鉄では2~5%
ご覧の通り、鉄は吸収率の悪い栄養素です。
そのため、単純に鉄を多く含む食品を選ぶだけではなく、少しでも吸収率を高める様にして摂ることが必要です。
鉄の吸収率を高めるためには
- たんぱく質
- ビタミンC
を一緒に摂ることを意識してみてください。
また、鉄以外の赤血球に合成にかかわる栄養素
- 亜鉛
- 銅
- 葉酸
- ビタミンB12
これらをどれか欠いてしまってもいけません。
特にビーガンの方は動物性食品に多く含まれるビタミンB12が不足しやすいので注意してください。
b. サプリメントで補う

貧血、隠れ貧血対策には
- 鉄
- 亜鉛
- 銅
- 葉酸
- ビタミンB12
- たんぱく質
これらどれかが欠けてもいけませんし、どれかを摂りすぎてしまってもバランスを崩してしまいます。
きちんと血液に必要な栄養素がバランスよく含まれているサプリメントを選ぶことが必要です。
特に必要量が増える妊娠期、授乳期、成長期には栄養素はもちろん添加物などもデリケートになりますので、原材料や添加物などをしっかり見極めて、安心して飲める品質のものを選ぶようにしてください。
5.カウンセリングの必要性

一般的な対策はこの辺りになりますが、より効率的にアプローチをかけていくためには、「カウンセリング」をしてもらうことが重要です。
体質、食習慣、生活環境など、同じ人はいないため、体質改善はその方に合ったアプローチの仕方などをカウンセリングから見極めて、対策を考えていくことでお悩みの改善に近づくことができます。

ホルモン免疫栄養学では、美容と健康のお悩みに適したアプローチができ、体質改善につなぐことができる「体質改善プランナー」を養成するセミナーを開催させていただいております。
ホルモン免疫栄養学とは
「体質改善」を目的とした美容の現場で培った実績と生化学、栄養学的なメソッドを組み合わせて考えられた学問
受講生の方は、お客様一人一人の体質や生活環境に応じた、「体質改善のためのプランニング」ができますので、自分の悩みや身体の不調などを本気で変えたい!自分には何が必要なのかを知りたい!という方は、一度体質改善プランナーのいるサロン様でカウンセリングを受けてみてください。
※カウンセリングが受けられるサロンは弊社までお問い合わせください
6.まとめ
・貧血、隠れ貧血は美容にとってマイナス面が多い
・鉄だけではなく、血液に関わる栄養素全てを充足させることが大切
・特に女性は血液の必要量が増える
・カウンセリングから、お悩み解消につながるプランを知ることが美容の近道
美容と健康を促進していくために、まずは「貧血」「隠れ貧血」がないか、是非カウンセリングを受けてみてください♪