ホルモン免疫栄養学です。
突然ですが、低血糖になるとどのような症状が起きるのでしょうか?
- 情緒不安定
- 冷や汗
- 動悸
- 手足のしびれ
- 痙攣
いずれも怖い症状ですね。
低血糖になると命の危険性にもつながりますので、一刻も早く血糖値を上げないといけません。
一般的には、低血糖になった時の対策としてどんな食べ物を摂取すればいいかを考えるかと思います。
低血糖になってしまったらどんな食べ物を摂ればいいのか?
もちろん、緊急時ではこれも大切な対策ですが、そもそもなぜ低血糖になるのか?
低血糖にならないために食べた方が良い物があれば、その方が予防につながるので良いですよね?
ホルモン免疫栄養学では、低血糖になってからの対策だけでなく、「低血糖を未然に予防する」ための食べ物や食べ方のほうが重要と考えています。
今回の記事では、低血糖になってしまった時に食べる食べ物と、低血糖を未然に防ぐ食べ物を併せてお話ししていきたいと思います。
※この記事はホルモン免疫栄養学が監修しています
1.低血糖とは?

低血糖とは、血糖値が必要以上に低下してしまう状態のことです
「3大栄養素」うち、エネルギー源として素早く活用されるものが「糖質」になります。
この糖を素早く使えるように、血液中には一定の濃度で流しておく必要があります。
この血液中の糖の濃度を血糖値と呼んでいます。
血糖値は、食後など糖を摂取した時に上がり、インスリンによってエネルギー源として使われたり、余った分は脂肪に変えてストックしていきます。
ところが、
糖質の量が多すぎたり、血糖値が急上昇するような食事になると、血糖値は必要以上に増えてしまいます。
そうなると、いつもより血糖値をたくさん下げなければいけませんので、たくさんのインスリンが分泌されて、その反動で血糖値が必要以上に下がってしまいます。
「血糖値が急上昇するほど、急低下もしてしまい、低血糖につながる」
といった仕組みができてしまう!
糖は脳にとって最も大事なエネルギー源です。
なので、脳がエネルギー不足になることで、集中力の低下、強い眠気、鬱っぽい、空腹感、頭痛、めまいなどの症状が低血糖時に表れやすくなります。
そして、極度の低血糖が起こると、脳へのダメージも大きくなり、痙攣や昏睡といった命の危険につながるような症状に繋がってしまいます。
2.低血糖になってしまったときの対策

低血糖になってしまったら、血糖値を上げることで、症状は一時的に落ち着きます。
一般的には、即座に血糖値を上げるものとして、飴やラムネ、ジュースなどを摂るようにと言われるかと思います。
ただし、これらはあくまでも危険な状態になってしまった時の「応急処置でしかありません」
そもそも、なぜ低血糖になってしまったのでしょうか?
この辺りを考える必要があるのです。
「血糖値が急上昇するほど、急低下もしてしまい、低血糖につながる」
つまり、低血糖の症状が普段から起こりやすく、血糖値を急上昇させる食習慣の方は、低血糖を一時的に回避することを繰り返していることになりますので、
血糖値が下がる→甘いものが欲しくなる→「甘いものがやめられなくなる」といった状態になってしまいます。
血糖値が上がりすぎる
→反動で血糖値が下がりすぎる
→甘いものが欲しくなって食べてしまう
→また血糖値が跳ね上がる
といった悪循環につながってしまい、肥満や糖尿病にもつながりやすくなってしまいます。
低血糖対策のコツは、「血糖値のコントロール」になるのです。
3.低血糖への対策に役立つ食べ物

血糖値をコントロールするには「食習慣」がポイントです。
血糖値を必要以上にあげすぎないことが、血糖値を安定させることにつながっていきます。
・糖質が多い食事を減らす
・糖質が多い野菜はたくさん使わない(いも類、カボチャなど)
・ダブル炭水化物に注意(餃子定食、ラーメンとチャーハンなど)
・間食を控える
などがよく言われますが、すでに血糖値が下がりすぎてしまう体質になっている方は、「脳が糖を食べろ!」と訴えかけていますので、なかなか改善につなげることができません。
そしてその度合いも人それぞれであり、食習慣も生活習慣も環境的要因も人それぞれとなっています。
まずはこれからご紹介する食品を「習慣的に摂る」ことを意識して、食べるように意識していただきたいです。
a. 主食はご飯を中心に

白米と聞くと、「血糖値が上がりやすいのではないか?」と思われますが、主食の中ではおすすめの食品となります。
例えば、小麦製品などは炭水化物を生成して粉状に加工していますので、血糖値が上がりやすい特徴があります。
また、糖質は完全になしすると、脳のエネルギー源として重要な糖質が今度は少なすぎるといった状態になってしまいますので、ホルモン免疫栄養学で提唱する美膳食では、白米もしくは玄米を主食として推奨します。
b. お野菜など繊維質が豊富なもの

血糖値が急上昇しないように、繊維質が豊富な食品を食事の中でと入れることが大切です。
フレッシュなお野菜や根菜類、キノコや海藻類からも食物繊維はたくさん摂れますので、意識して摂るようにしてください。
c. 大豆製品

大豆製品はたんぱく質が豊富で低糖質でおすすめです。
特に「納豆」は意外と食物繊維が豊富なので、低血糖対策においてもお勧めできる食品です。
外国産のものは、大豆に防腐剤などが使用される場合もありますので、国産の有機のものを選ぶようにしましょう。
4.控えたい食品
a. 砂糖や甘い飲み物

わかっていても、習慣的に摂りがちなのが、甘いおやつやジュース。
もちろん「野菜ジュース」もジュースです!
これらを習慣的に摂ってしまうと、血糖値が急上昇してしまい、低血糖による甘いもの依存から抜け出せなくなってしまいます。
自分の中で優先度が低いものから減らしていき、「嗜好品」としてうまく付き合っていきたいところです。
b. パンや麺類、粉もの

精製された炭水化物は消化が早く、血糖値の急激な上昇を引き起こします。
特に菓子パンなどは、小麦粉に乳製品や砂糖なども転嫁されることが多いので、より低血糖を助長する可能性のある食品です。
こちらも習慣的には取らないほうがいい食品になります。
c. 加工食品

小麦などと同じように、加工された食品は精製されたり、砂糖などが添加されたりして、血糖値を上げるリスクが高まっています。
なるべくナチュラルなものを選ぶことも、低血糖対策の一つになります。
d. 人口甘味料

血糖値が上がらないからいいのでは?
と思う方もいらっしゃるかと思いますが、人口甘味料は砂糖の数百倍~数千倍の甘さを感じるものなので、甘さに慣れすぎて、もっと甘いものが欲しいと感じるようになります。
脳は甘さを感じているのに、血糖値が上がってこないのですからパニックですよね。
人口甘味料で、味覚も脳も「糖不足?」と勘違いしてしまう可能性があるので、摂らないようにすることも対策の一つになります。
e. カフェインや香辛料

血糖値を上げるのは糖質ばかりではありません。
カフェインや香辛料を摂取することでも、血糖値は上昇していきます。
日中カフェインを摂らないと集中できない。
眠たくて集中できない。
こんな症状に心当たりはありませんか?
この症状も低血糖の一つですので、思い当たるという方は要注意です。
ここまで、低血糖を未然に防ぐ民にとってほしい食品を紹介してきましたが、食習慣は人それぞれであり、生活習慣もバラバラ。
わかっていてもなかなか改善できない!というのが現実的な悩みではないでしょうか。
なので、低血糖対策に関しては、「自分にできる対策は何か?」といったことを<プロのカウンセラーに相談する>のが低血糖対策の一番の近道になります。
5.カウンセリングの必要性

体質、食習慣、生活環境など、同じ人はいないため、体質改善はその方に合ったアプローチの仕方などをカウンセリングから見極めて、対策を考えていくことでお悩みの改善に近づくことができます。

ホルモン免疫栄養学では、美容と健康のお悩みに適したアプローチができ、体質改善につなぐことができる「体質改善プランナー」を養成するセミナーを開催させていただいております。
ホルモン免疫栄養学とは
「体質改善」を目的とした美容の現場で培った実績と生化学、栄養学的なメソッドを組み合わせて考えられた学問
受講生の方は、お客様一人一人の体質や生活環境に応じた、「体質改善のためのプランニング」ができますので、自分の悩みや身体の不調などを本気で変えたい!自分には何が必要なのかを知りたい!という方は、一度体質改善プランナーのいるサロン様でカウンセリングを受けてみてください。
※カウンセリングが受けられるサロンは弊社までお問い合わせください
6.まとめ
・血糖値のコントロールがしやすいものを選ぶ
・大事なことは、血糖コントロールしにくい食品を習慣的に摂らないこと
・基本の改善策は「食習慣の改善」
・カウンセリングから、お悩み解消につながるプランを知ることが低血糖対策の近道
美容と健康を促進していくために、まずは「低血糖」がないか、是非カウンセリングを受けてみてください♪